師の役割は何か


しかし、子どもがコンピュータを通して、真正の文化に直接触れる機会が飛躍的に増大していくとなると、教師の役割について、従来とは違った意味を考えないわけにはいかないのである。
そこで考えられることは、教師もまた「学び手」になる、ということである。つまり、真正の文化に対して、教師は、子どもと「ともに学ぶ」存在になり、子どもとともに世界の意味の広がりと深まりを
味わい、感動し、好奇心をかきたてるのである。ただ、子どもよりは多少とも「先輩」であるから、おもしろさがわかるだけでなく、おちいりやすいつまずきや、誤解の可能性を警戒する用心深さを備えている、という点が、子どもとは違うのである。

佐伯 胖(東大教授)
教育展望 1994,10月号 p.14,15


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