「わかりかたの根源」
佐伯 胖

   『基礎学力』

 いわゆる「基礎学力」というものを「抽出」して練習させるということは、知識の文脈性(文化的意義) に対する注意をうばう副作用をもつ。そして、この副作用は根強く残り、他の教材の学習態度にも転移して「勉強」というものは、つねに意味の無い練習で成り立つものだという誤った考え方に陥らせてしまう
 
『熟達の二側面』
1、情報処理過程のムリ・ムダ・ムラを省く
  短絡化〜いちいち考えないでもパッとできるよう習慣化・自動化
2、原点もどし〜ものごとの根拠をすばやく見出だし本質を見抜き、前提を掘り起こすことの習熟


 ものごとには、「基礎的」と呼ばれる事項があることは認める。しかし、そのような事項が「基礎的」であるのはそれが活用されている文化的実践の文脈に於いてであり、事項そのものが独立して「基礎的」なのではない。基礎的であるという認識は、そうならしめている文化的実践の文脈と結び付けて子どもに教えるべきである。
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